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【CODE VS】高橋直大さん直撃インタビュー「ぶっちゃけCODE VSってどう思う?」

CODEVS

CODE VS on Airをご覧の皆さま、こんにちは!
こちらの情報局では、プログラマ日本一決定戦「CODE VS」に関する最新情報を発信していきます。
第一弾企画は『CODE VS 4.0』担当・橋本が、AtCoderで数々の競技プログラミングを企画している高橋直大さんを直撃インタビューしてきました。
自らも世界トップクラスの競技プログラマである直大さんから見たCODE VS、そして今回のCODE VSに対する想いなどを本音で語っていただきます。

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 プログラマ以外の人も楽しめる「CODE VS」

橋本:直大さんは、2012年に開催された「CODE VS 1.0」からCODE VSに携わっていただいているんですよね。

直大:そうなんです。CODE VSを立ち上げたリクルートキャリアの前田さんに、「学生向けに競技プログラミング大会をやりたいからアドバイスをしてもらえませんか」と声をかけてもらって。でも早速やってみたら、6時間くらいで全クリアできちゃったんです。これじゃバランスが悪いからと伝えて、僕も運営側に入れてもらったのが始まりです。結局予選のサポーターだけじゃなく、決勝では解説にもさせていただきました。

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▲CODE VS 1.0で実況解説を行う高橋直大さん(当時のレポートはこちら

橋本:そのときのCODE VSの印象ってどんなかんじだったんですか?

直大:競技プログラミング大会って、一般の人にはわかりにくいんですよね。でも、それが視覚的にわかりやすくしているところが、すごいコンテストだと思います。プログラミングがわからなくても、どちらが優勢なのかが見ていてわかるし、楽しめる仕立てになっている。

橋本:毎回直大さんの解説が、すごくわかりやすくて適切なこともCODE VS本選が盛り上がる一因だと思います。

直大:ありがとうございます。解説は問題によるところもありますが、僕は指摘だけにとどめているんです。事前に決勝進出者の動画を見ているわけではないので、どういうパターンがあるかを考えておいて、参加者のパターンを予測しています。予測した以外のアルゴリズムはまだ一つもないので、今後は「なんでこんなアルゴリズムが!?」というのが出てきてほしいですね。

橋本:その場でアルゴリズムを理解しているんですか?

直大:AIを組むときにある程度予想できるし、事前に出場者リストを見せてもらっているので、一般視聴者の10秒前くらいには理解できていると思います(笑)。CODE VS 3.0の時はAIの開発もお手伝いさせてもらっていましたし。

今までのCODE VS出場者で印象深かったのは?

橋本:今までの出場者で一番印象深かったのは誰ですか?

直大:CODE VS2.1と3.0で優勝した、ustimawさんですね。モンテカルロ法を使っていたのは彼だけでした。あとはおにぎりさん。戦略の相性悪くて残念な結果でしたけど。MagicalCoinさんの敵を囲い込む戦略も面白かった。爆弾ゲームでみんな足並みが一緒になると思いきや、巻き込んで自爆させる包囲的な戦略がうまいと思いましたね。決勝戦は楽しませていただきました。

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▲CODE VS 3.0決勝戦 ustimawさん×MagicalCoinさん(当時のレポートはこちら

CODE VS2.1のkusanoさんとustimawさんの試合も印象に残ってますね。kusanoさんが「制限時間」の壁で残念ながら敗退してしまいましたが、いい勝負でした。tek1031さんは毎回そつなくうまくまとめてくるタイプですね。特別なアルゴリズムを使うことよりも、やるべきことをちゃんとやることが大事なんだと思います。

☆これまでのCODE VSレポート
【1.0】CODE VS、Tech-Tokyo─決勝を制した学生ギークは誰?|【Tech総研】
【2.0】学生プログラマ日本一は誰?「CODE VS」決勝戦に潜入|【Tech総研】
【2.1】CODE VSが示すプログラマに必要な戦略と問題解決能力|【Tech総研】
【3.0】精鋭たちの熱き対決「CODE VS 3.0」を実況中継|CodeIQ MAGAZINE

CODE VS 4.0はどんなゲーム?

直大:次回はどんなゲームでいくんですか?

橋本:リアルタイムストラテジーを使った戦略ゲームを考えています。ニコニコ生中継での視聴者や来場者に、どっちが勝っていて、負けているのか、その優勢がわかるようにチームラボと一緒になって組んでいきたいと思っています。

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☆今回の「戦略ゲー」ルール説明はこちら

直大:RTSは俯瞰視点とゴール間際で見る楽しさがありますよね。

橋本:今回は年齢制限を設けず、大学生だけでなく社会人や小中学生などの参加もできるようにしたいと思っています。直大さんは、社会人の参加ってどう思います?

直大:基本的には学生のほうが強いんじゃないかと思います。なにしろ時間が無尽蔵に使えるし、CODE VSは予選期間が長いから、アルゴリズムを組む時間をかけられる学生のほうが有利ですよね。ただ、colunさんみたいに経験が豊かな競技プログラマが本気で勝負してきたら、わからないですね。社会人が時間をかけざるを得ない状況を作り出せば、面白くなると思いますよ。

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橋本:最近、競技プログラミング大会が増えていますが、いろんなコンテントがある中で、時代の流れを感じることってありますか?

直大:特にリクルートが主催しているイベントが多くなってきましたね。「CODE FESTIVAL」は問題を作るところから関わったのですが、すごく面白かったです。学生最速コーダー日本一決定戦「Code Formula」は参加者の数も大規模で中学生の決勝進出者もいて驚きましたね。しかも大学生に全然負けてなかった。これからもっと若い子が増えてくるんじゃないかと思います。

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▲中学生の決勝進出者も!学生最速コーダー日本一決定戦「Code Formula」

高橋直大さんの競技プログラマ歴は?

橋本:ちなみに、直大さんはいつくらいからプログラミングを始めたんですか?

直大:ちゃんと始めたのは、2006年のスパコン(スーパーコンピューティング・コンテストSuperCon2006)ですね。当時はまだそんなにプログラミングができたわけじゃなくて、やりながら覚えているかんじでしたけど(笑)。

橋本:Imagine Cup 2008では、アルゴリズム部門で世界第3位を獲得し、RedCoderとしても注目されてましたね。

直大:当時はまだ競技プログラミングが今ほど盛んじゃなかったからというのもあったかもしれません。僕は、数学はすごく好きで得意なのですが、ほかの科目は全然なんですよ。学校のレベルが高すぎて、全科目ではかなわないからとにかく数学だけ頑張ってました(笑)。

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橋本:直大さんがもっと早くからプログラミングを始めていたら、世界トップも獲ってたかもしれませんね。ちなみに私は大学からプログラミングを始めたんですが、今はもっと早くからプログラミング教育が行われるようになってきました。こうしたプログラミング大会ももっと一般に認知してもらえるようにしていきたいですね。

直大:確かにプログラミングと関わりのない人たちとは、壁がありますね。高専ロボコン(全国高等専門学校ロボットコンテスト)は、一般の人たちも見ていてよく知られているのに、プログラミング大会ってわかりにくい。僕は何の仕事をしているんですか?って聞かれたら、「コンピュータのお仕事してます」って答えてますから(笑)。そういった意味でもCODE VSみたいな一般の人たちが見ても、理解して楽しめるイベントはすごくいいと思っています。よくニコニコ生放送でやってる将棋の電王戦とかは、ある程度完成形になっていますよね。あそこまで目指せたらいいですね。

橋本:CODE VSももっと大勢の人たちに参加して、プログラミングを楽しんでもらいたいと思っています。

直大:CODE VSは上位20位くらいしかガチ対決していない印象がありますね。通常のコンテストだとだいたい300人は超えることが多いと思います。CODE VSは3時間でやるには厳しいコンテストなので、忙しい社会人の方は参加しにくい点もあるのかもしれません。

直大さんの「CODE VSスペシャル講座」を開催!

橋本:直大さんが運営しているAtCoderはどのくらいの世代の方が多いんですか?

直大:AtCoderは参加者に年齢を聞いていないので正確な数字ではありませんが、学生が多くて平均20~21歳くらいなんじゃないかと。高専生が多いですね。高専プロコンの練習で使っている人も少なくありません。

AtCoderは毎週開催していますが、結構参加者の入れ替わりも多いです。レギュラー向けとビギナー向けの回を設定したことで、プログラミング初心者がすごく増えてきました。初心者向けには、ニコニコちゃんねるで僕が解説や、実際のコーディングを見せているんです。

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橋本:それはすごくいいですね!CODE VS向けにもぜひ開催してほしいです。

直大:予選を盛り上げる意味でもいいかもしれませんね。予選は個人戦だからスコアが返ってくるだけだけど、何か考えてみましょうか。

橋本:ぜひ!プログラミング初心者向けに直大講座というのもいいですね。

ということで、近日ニコニコちゃんねるで高橋直大さんによる「CODE VSスペシャル講座」を開催します。詳細はTwitterとFacebook公式アカウントでお知らせしますので、お楽しみに!

☆プログラマー日本一決定戦「CODEVS」

 

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