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【ドコイク?キャリア】IT業界の積極採用は3月まで。給与より働きやすさを重視する人が増加中

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現在、IT業界の転職事情はどうなっているのか。IT業界の中でもどんな業界、どんな職種のニーズが高いのか。なかなか見えない最新の採用事情について、IT企業出身で長年、同業界の採用事情を見てきた、リクルートキャリアのキャリアアドバイザー(CA)の長瀬賢剛さんに聞いた。

f:id:carraria:20160317165036j:plain▲株式会社リクルートキャリア キャリアアドバイザー 長瀬賢剛さん
新卒にて、外資系ベンダーと日系シンクタンクの合弁会社に入社。営業職として従事。その後外資系ソフトウェアベンダー(Oracle)にて営業職として従事。その後、某大手総合人材サービス会社でハイキャリア層の転職支援業務に従事し、2013年11月からリクルートキャリアに入社。現在に至る。

3月まではすべての職種で積極採用が続く

「2014年は4月からずっと好調をキープしてきました」
長瀬さんは開口一番こう語る。その要因の一つが2012年に誕生した安倍内閣が掲げた経済政策、アベノミクス。一般消費者にとっては「そんなに景気よくなっていないような」と思うかもしれないが、企業は大胆な金融緩和政策によりかなり潤ったという。

円安が進んだことで大手製造業を中心に、業績が飛躍的に回復。それにより設備投資やIT投資が増えた。IT投資が増えると、当然、IT業界の景気も上向きになる。リーマンショック以後、IT業界、特にSIerでは採用を控えた時期もあった。

人が足りないままでは受注が進まない。アベノミクスで潤ったこともあり、「長年、採用を絞っていた企業においては、その反動もあったのかもしれないが、採用費用がたくさん取れた企業が多かったようだ」と長瀬さんは語る。

とはいえこの好調さが約束できるのは「この3月まで」と長瀬さんは言葉を続ける。それは1月12日に政府が「今年度の実質成長率がマイナスになると発表されたから」(長瀬さん)である。この発表により、「2015年4月からは今のような好調は期待できないかもしれない。しかし3月までは好調さが続くので、もし今の仕事に満足していないのであれば、このチャンスを逃さない方が良い」とアドバイスをする。

中でもコンサルティング企業が積極的に採用を展開

IT業界と一口で言ってもさまざまだ。SIが主業のところもあれば、より上流のコンサルティングを主業としているところもある。SAPやOracle、マイクロソフトのような自社製品・ソフトウェアやサービスを提供している企業もある。全体的に好調とは言え、その中でも特に中途採用を積極的に展開しているのが、コンサルティング企業だという。

「今年度はアクセンチュアやアビームコンサルティングをはじめ、デロイトトーマツコンサルティング、フューチャーアーキテクト、プライスウォーターハウスクーパース、EYアドバイザリーなどの有名コンサルティング企業がかなり大規模な採用を行っていましたね。多いときは当社だけでも1カ月10人ぐらいの人材を採用した企業もありましたよ」と長瀬さんは言う。

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また昨年夏、IT業界では非常にインパクトがある出来事が起きました。某大手企業の個人情報漏えい事件である。2000万件強の顧客情報が流出したとも言われる同事件は私たちの記憶に新しいところだ。この事件が明らかにしたのは、個別の業務システムの最適化だけではなく、それを扱う組織の内部統制やガバナンスが効いていないと、元も子もないということ。

この事件を機にガバナンスの強化や内部統制の見直しを図ったりする企業が増えたのである。以来業務の増加に伴い、監査法人系でもITエンジニアとしての知見を活かした、システム監査・リスクコンサルティング分野の求人が伸びてきているというのだ。

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採用基準も以前よりも下がっている

朗報はこれだけではない。「以前に比べると採用基準も少し下がっているんです」と長瀬さんは続ける。
「例えば以前であればPMを採用する際、10人のメンバーを率いた経験がなければ採用しなかった企業が、今年は5人でもOKでした。また先述したシステム監査系の求人では、システム監査の経験がない人が採用されていました。
そもそもシステム監査経験者が少ないということもありますが、システムを開発した経験が監査に活かせるからなんですね。40代以降の採用も今年は多かったですね。逆に第二新卒などの、経験が少ない人の求人が少なかった印象です。とにかく求人が好調な今は、社会人経験3年以上の20代中盤から40代前半ぐらいまでなら、自分のこだわりを優先した転職ができると思いますよ

従来からまことしやかにささやかれていたIT業界35歳転職限界説。しかし長瀬さんの話はこれを覆す事実だ。

「エンジニアを多数、採用するということは、それらのエンジニアを束ねる人も必要になるということ。だからマネジメント経験の豊富な40代の採用事例も増えているんです。またこれとはまったく逆の理由で、40代でもマネジメント業務ではなく開発をしたいと転職を希望した方もいました。その方は自社製品を持っている企業へ転職しました。スペシャリスト採用を行っている会社も増えているんだと思います」

転職者のこだわりが多様化。働きやすさを重視する人が増加中?

変わったのは企業の側の採用基準だけではない。実は転職者のこだわりも、数年前と比べると変わってきているという。
「数年前だと給与アップやキャリアアップを目的とする人がほとんどというイメージがあるかもしれませんが、今はこだわりポイントが多様化しています。
最近増えているのがワーク・ライフ・バランスへの取り組みがしっかりなされているかなど、働きやすさを気にする人です。
結婚しても仕事を続ける女性が増えているので、残業が少ないことや育児制度が整備されていることを優先するんです。これは何も女性に限った話ではありません」(長瀬さん)

CASE1 大手外資系コンサルからSIerへ

長瀬さんが担当した転職者の中には、大手外資系コンサルティング企業からSIerに転職した人もいるとのこと。おそらく年収ダウンは免れない。なぜ、そのような転職を希望したのか。長瀬さんはその理由を次のように話した。
「その方は長く働けることが最大の優先事項だったんです。前職の外資系コンサルティング企業では、50代になると役職付き以外はほとんど会社に残れなかったんです。その方は30代半ば、お子さんもまだ小さく、50代でリタイアするわけにもいきません。だから先を見据えての転職でした」

CASE2 銀行の社内SEからリサーチ会社のマーケッターに

一方、銀行の社内SEから100人程度のリサーチ会社に転職した人もいたという。
「この方は大学時代にマーケティングを専攻していたそうです。そのときからリサーチ系の仕事につきたいと思っていたそうですが、家族の勧めもあり銀行に就職。でもやっぱり自分のやりたいことを仕事にしたいというのがリサーチ会社に転職した理由です。年齢は27歳。このぐらいの年齢だと業務知識はそれほど問われませんからね」

今後、ニーズが高まる職種についても聞いてみた。
「やはりシステム監査やデータサイエンティストなどは、今後も旬の職種だと思います。先述したようにこの分野はまだ人材がいないので、若手であれば今なら未経験でも採用されます。興味があるのであれば、3月までに転職を検討してみてはいかがでしょう」

3月まで2カ月を切った。もし現状に不安や不満があるのであれば、転職を検討してみてはいかがだろう。その第一歩としてまずはドコイク?キャリアを活用してみては。自分と同じような経験・キャリアの人がどんな会社に転職しているのか、まずはそれをチェックしてみよう。採用が好調な今なら、その結果よりもワンランク上の転職ができるかもしれない。行動を起こすなら「今」である。

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先輩たちはどこに転職したんだろう。ドコイク?キャリア

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