読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ただいま開発中!社内イベント開催支援ツール「ATND INTERNAL」の舞台裏

2008年に開発され、より使いやすくするため機能拡張を図ってきたリクルートのイベント開催支援ツール「ATND」。

そのユーザーからの熱い期待に応え、ATNDの社内向けサービス「ATND INTERNAL」が登場した。どのような経緯で開発に至ったのか、また「ATND」とどう違うのか、同サービスのプロデューサーに話を聞いた。

勉強会やセミナーなどのイベント開催支援ツール「ATND」

今や世間では勉強会やセミナー、交流会などさまざまな社会人向けのイベントが開催されている。その数、月に数千件以上とも。中でも群を抜いていると思われるのが技術の進化スピードが早いIT系だ。

そんな増え続けるこれらのイベントの告知や集客するため、現在、さまざまなイベント開催支援ツールが登場している。「ATND」もその一つだ。

ATNDは勉強会やミートアップ、オフ会などのさまざまな集まりの参加管理やメッセージのやり取りなど、コミュニティの活動をサポートするための仕組み。

ATND全体のマネジメントに携わっている仲井裕紀さんは「現在、さまざまなイベント開催支援ツールが登場していますが、実はATNDをリリースしたのは2008年9月と、国内では最も古いサービスなんです」と語る。

仲井裕樹▲株式会社リクルートキャリア ATNDチーム 仲井裕紀さん

国内古参のサービスながらも、機能拡張や使い勝手の向上を図っている。

「例えば、検索機能や勉強会には欠かせない資料共有機能を追加しました。またいかにすれば使いやすいか、UXの向上に注力しています。いずれのサービスも提供している機能はほぼ変わりません。ユーザーに使ってもらえるかは、UXの出来が勝負だと思うんです。いかに使い勝手が良く集客に結びつけられるか。それがこのツールの価値ですから」と同サービスのプロデューサーを務める畑中哲生さんは語る。

畑中哲生▲株式会社リクルートキャリア ATNDチーム 畑中哲生さん

ATNDの社内向けサービス「ATND INTERNAL」で知見共有

このように機能拡張を図り、着実にユーザーの支持を集めているATND。コアなユーザーの中から「社内でも使いたい」という声が多く聞こえきたことから、ATNDの社内利用版を開発し、現在プレビュー版としてリリースしている。それが「ATND INTERNAL」だ。正式版のリリースは来年を予定している。

「最初はあるお客様からの申し出に応えるかたちで、IP制限をかけた別のサーバでATNDを提供することで対応していました。しかし古くからATNDを利用してくださっているお客様にヒアリングをすると、社内でも使いたいといったニーズが多かったんです。そこで社内向けに特化したイベント開催支援ツールを開発することにしました」(仲井さん)

「ATNDにも仲間内にだけイベントを公開する機能があるので、社内向けのイベントの参加管理をすることは確かにできます。しかしあくまでもATNDは公開を前提としたツールですから、社内限定で使うことには適していませんでした」(畑中さん)

では「ATND INTERNAL」は「ATND」とどう異なるのか。「ATND INTERNAL」の特徴を挙げてみた。

特長1.勉強会・イベント情報を一元化
特長2.勉強会・イベントの運営コストを削減
特長3.社内のメンバーのみでの情報共有

「ATNDはどれだけ集客できるか、つまり集客に価値を置いていますが、INTERNALは情報共有を価値に置いています」(畑中さん)

だからこそ、終了した過去のイベントページもINTERNALでは検索すればちゃんと出てくる。

「参加管理もできますが、INTERNALを導入する最大の目的は情報共有です。過去の勉強会のページを見れば、そこで使われた資料も閲覧できるなど、知見共有のための機能を充実させています」(仲井さん)

「Google Apps for Work」とシームレスな連携を実現

それだけではない。INTERNALの最大の特徴はGoogleのクラウド型グループウェア「Google Apps for Work」とシームレスな連携ができること。

「『Google Apps for Work』を導入している企業であれば、INTERNALで作成したイベントをGoogleカレンダーに登録することはもちろん、招待メールが届いた人も、『参加する』を選択するとGoogleカレンダーにちゃんと予定が入っていきます」(仲井さん)

ATND INTERNALを活用する効果は、社内イベントの参加管理が容易になることに加え、人的交流が盛んになるということ。

「現在、10社ほど問い合わせをいただいたお客様に使っていただいていますが、『こんなツールを待っていたんだ』『正式版のリリースが待たれる』という嬉しい声をいただいています」(仲井さん)

「大きな会社では部署が違うと、交流する機会がありません。しかしこのようなツールを使うことでイベントの参加告知を全社に広げることができますからね」(畑中さん)

日程調整機能の搭載も予定!

ATND同様、ATND INTERNALも今はITエンジニアを中心に、主に勉強会の参加管理に使われているが、イベントはそれだけではない。

「キックオフや飲み会、部活動などにも、社内のさまざまなイベントに使えるので、ぜひ使ってほしいですね」(仲井さん)

そのようなイベントにより便利に使えるよう、今後、日程調整機能の搭載を予定している。

「お客様からのご要望をいただいている機能の一つです。近々プレビュー版に搭載できる予定です」と仲井さん。

現在、ATNDとATND INTERNALは兄弟サービスとはいえ、それぞれ独立したサービスとして提供されている。しかし今後は「両者を連携していきたい」と仲井さんは展望を語る。

「例えば社外でのコミュニティ活動が評価されるなど、社外での活動を社内に披露したいという人も多いんです。そういったことからもATNDとの連携を望まれています」

「社内への告知という意味では、例えばATNDの公開しているイベントで社内参加枠を設けようとすると、ATND INTERNALでもページ作成して参加管理をしなければなりません。つまりATNDとATND INTERNALの双方の画面で参加管理をする手間がかかってしまうのです。しかし連携すれば、管理も統合され、より利便性を高まりますからね。社外ではATND、社内ではATND INTERNALを活用してもらうことで、両サービスをさらに発展させていきたいですね」(仲井さん)

ATND INTERNALは現在も開発中のため、事前登録を受け付けています。事前登録をした企業にはリリース時に優先的に案内メールが送られるとのことだ。社内勉強会やイベント管理のコスト削減に興味がある人は事前登録してみてはいかがだろうか。