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【リアルサンカクイベント・ベンチャーDive!】重松大輔・松本洋介・奥田健太・端羽英子がベンチャーの「やりがい・面白さ・夢」を語る

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仕事を辞めずに、成長企業の経営に参画できるサービス「サンカク」。9月29日、東京・港区高輪のザ・ランドマークスクエア・トーキョーで、リアルサンカクが体験できるイベント「ベンチャーDive!」が開催された。

ベンチャーDiveは2つの切り口で構成されており、一つは大企業からベンチャーの世界に飛び込んだ4人の経営者によるパネルディスカッション。もう一つがまさに「リアルサンカク」の場ともいえる、企業ブース出展である。

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120席すべて満席。立ち見も出たパネルディスカッション

サンカクはあくまで「仕事を辞めずに成長企業の経営に参画する」ため、同イベントの開始時間も19時から。19時15分から始まったパネルディスカッションでは、用意された120席は満席となり、立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。

それもそのはず、パネルディスカッションに登壇したのは、大企業で働いた経験を持つ4人の経営者。一人目はリクルートのナンバーワン営業からトレンダーズCOO、そして2014年4月に日本初のハイキャリア女性に限定した転職マッチングサイトを運営するLiBを創業した松本洋介氏。

f:id:carraria:20160317170157g:plain▲株式会社LiB 代表取締役 松本洋介氏

二人目は三菱商事のリスクマネジメント部でM&A事業などを5年半経験した後、立ち上げ間もなかったRetty(次世代グルメサービスサイト「Retty」の運営)に転職した奥田健太氏。

f:id:carraria:20160317170158g:plain▲株式会社Retty CFO 奥田健太氏

三人目はゴールドマン・サックス証券、日本ロレアルなどを経て、1時間から活用できるスポットコンサルティングサービスを提供するビザスクを起業した端羽英子氏。

f:id:carraria:20160317170159g:plain▲株式会社ビザスク 代表取締役社長 端羽英子氏

そしてモデレータを務めたのがNTT東日本から創業間もないフォトクリエイトに転職し、同社を東証マザーズに上場させた後にスペースマーケット(空きスペースのマッチングサービス)を創業した重松大輔氏だ。

f:id:carraria:20160317170200g:plain▲株式会社スペースマーケット 代表取締役 / CEO 重松大輔氏

大企業とはどう違う!? ベンチャーで働くやりがい、しんどさ

パネルディスカッションは3つのテーマで展開。最初のテーマは「ベンチャーに飛び込んだきっかけ」について。「実家が家業をやっていたことが大きかった」と松本氏。

「商売が身近なものとしてあったんです。自分たちで考えたことを形にし、そこに雇用が生まれて、社員が増えていく。そんな様子を見たり、父がつくったお店でお客さまの様子を見たりしているうちに、いつか自分で信じた仲間たちとこれがいいと思ったモノを広めていく商売をしたいという夢がありました」(松本氏)

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奥田氏は「ひと言で言うと動物園みたいな環境が好きだったから」。小さい頃ドイツで住んでいた奥田氏は、ドイツのプロのサッカークラブの下部組織に所属し、真剣にサッカーに打ち込んでいた。その組織には一族郎党の夢を背負ってきているトルコ人やポーランド人の子供もいれば、ドイツの大会社の息子がいるなど、出身もバックグラウンドもバラバラ。共通点は「サッカーで事をなす」こと以外は何もなかったという。

「みんなバラバラで動物園みたいな環境だったんです。そんな中で、ただ一つの夢だけを強烈にシェアできる。そんな環境が好きだった。ベンチャーやスタートアップはその環境に似ている。だから興味を持ちました」(奥田氏)

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端羽氏のきっかけは2つあり1つはオフレコだが、ママ友の中に、自然に洋服の輸入販売サイトを運営している人がいたことが大きかった。「こんな風に自然に起業ってできるんだと思った」と端羽氏は明かす。

重松氏の起業のきっかけは、学生時代からいろんなビジネスの世界の人たちを紹介してくれるなどお世話になった方から、「いつ起業するんだ」と言われたことだ。
「当時勤めていたフォトクリエイトは、十数人から100人規模の会社となり、上場も果たして一段落しましたし。次はもう起業するしかないかなと。仕方なく起業したんです(笑)」と重松氏は会場の笑いを誘ったところで、話題は次のテーマ「ベンチャーならではのやりがいとしんどさについて」へ。

まず口火を切ったのが端羽氏。
「失敗したら会社員に戻ればいいやと思っていたので、そんなにしんどさは感じないというのが本音です。ただ、メンバーやお客さまが付いてくると、彼らに対するすごい責任感が出てきます。そして自分の価値が分かるとどんどんゴールが遠くなるんです。永遠終わらないマラソンを走っているような。それがしんどいけどそれが面白いところですね」。

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続いて奥田氏は、現在、主に採用や人事系の仕事に従事していることから、「カルチャーマネジメントが大変だ」と語る。

「三菱商事だと、社員はみんな文化や背景を共有しているので、何も伝えなくてもみんな同じ方向を向くし、ビジョンも浸透していく。
一方、スタートアップは自分たちのカルチャーを作らないとメチャクチャになってしまう。カルチャーを作り、社員が同じ方向を向いているなと感じられるときはすごく気持ちいいし、パワーが実感できる。楽しいですが、まとまりのない組織ならではの大変さがあります」

「自分たちが信じた仲間と作ったサービスを誰かが使ってくれて、お金が動き、そしてサービスを提供した人からはありがとうと言われる。ホワイトボードに書いたことが現実になるんです。こんなことが実感できるのはベンチャーだからです。最高に楽しいしやりがいがある」と松本氏。
もちろん、「仕事なのでしんどさはあるが、大手にいたときと種類が違う」と続ける。大手で働いていたとき、最もしんどいと感じたのは先が見えてしまうことだった。

「数年後、自分はこんなことをしているんだなと想像できるんです。そして自分の代わりがいるという、One of Them感があったこと。一方、ベンチャーの場合は自分がいないと仕事はまわりません。これを部活に例えると、ベンチャーは試合に出続けなくてはいけないしんどさで、大手は(優秀な先輩がいるので)試合に出られないメンタル的なしんどさがあることです」

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この例えに重松氏は大きくうなずき、NTT東日本時代に、「10年後このポジションに行くんだよと言われたことがあり、すごくつらかった」という思い出を披露する場面も。

また端羽氏は起業する際、周囲の人から次の「大手のように会社の看板が使えない」「優秀な人が集まらない」と2つのつらさがあると言われた。しかしこれについてはまったく心配無用だと言う。
「今は大手の人たちも連携して何かやろうかとか言ってくれます。看板も使えないことはない。優秀な人がいないというのも何かの勘違いだと思います」と笑う。また重松氏も「10年前とはもう違う。今は社会も大きく変わりましたからね」と相槌を打つ。

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興味があるなら、サンカクを活用してベンチャーに触れてほしい

そして最後のトークテーマ「ベンチャーの世界に興味を持っている方へのメッセージ」に。
「何の根拠もありませんが、200倍ぐらい仕事が楽しくなりました。休みの日も仕事のことばかり考えているのですが、それが幸せなんです。そんなハッピーな気持ちがずっと続いているんです。少しでもベンチャーやスタートアップに興味があり、自分にぴったりの会社が見つかれば、ぜひ飛び込んでほしいですね」(奥田氏)

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「私の夢はビジネスをつくって世の中に提案することです。今もまだその夢を叶える途中ですが、そのために取り組んできたことがあります。それが夢を叶えるホップステップジャンプ。ホップで何かで結果を出して、こいつはできるぞという何かしらの自分にフラグを立てる。有能感を証明するんです。僕の場合はリクルートの営業で全国1位をとりました。
そうすると周りの評価が変わり、チャンスが与えられるんです。それがステップ、僕の場合はトレンダーズへの転職でした。ここで営業部をつくり、東証マザーズへの上場を果たすことに貢献。そしてその自分が貯めてきた無形財産(信用、仲間、キャリア、実績)をすべて賭けて起業しました。それがジャンプ。ホップで有能感を証明し、有能感で引き寄せたチャンスを使って、自分の武器(ベットできるコイン。信用、仲間、キャリア、実績)を集めることがステップ、ステップで得たモノを全部賭けて今、ジャンプしている途中です。3つで区切って自分の夢を叶えていくことが大事だと思います」(松本氏)

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「私は34才で起業しましたが、それまで起業するなんて100パーセント思っていませんでした。人生で大事にしていることは、やらない後悔よりやる後悔。何かしらの失敗はありますが、それらはすべて財産になっています。実は起業する際に90歳まで生きるためのシミュレーションをしたんです。すると、このタイミングで起業にチャレンジした方がいいという結論を得た。ベンチャーに飛び込むことはガケから飛び降りるとか、リスクの大きなものではないんです。キャリアの磨き方の一つなんです」(端羽氏)

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重松氏は最後に「端羽さんの話にもありましたが、大企業がベンチャーとアライアンスを組んだり、資金調達も以前よりはやりやすかったりなど、世の中が大きく変わってきています。本気でビジネスを作りたいと言う人はぜひ、ベンチャーやスタートアップにジョインしてみては。その最初のきっかけとしてサンカクをぜひ、活用してください。今のスタートアップには優秀なメンバーが続々ジョインしていているので、きっと有益な時間になるはずです」

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熱い拍手でパネルディスカッションを締めた後、参加者は企業出展ブースに移動した。パネルディスカッションの登壇者の企業4社を含む13社が出展。いずれのブースも名刺交換、話を聞く人たちが並ぶという盛況ぶり。

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また今回リアルサンカクと銘打っているとおり、事前に用意されたディスカッションテーマで参加者と1対1による話し合いも実施。会場はスタートアップ特有の熱気に覆われていた。

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