読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ユーザベース新野良介氏が語る「経営で学んだこと」──『ベンチャーDive!2016 Spring』レポート【2】

career

リアルサンカクイベント『ベンチャーDive!2016 Spring』。トークセッションの第二弾は、ユーザベース 代表取締役共同経営者 新野良介氏のセッション『ユーザベースの経営で学んだこと』のレポートをお届けする。

f:id:pinq4387:20160407144345j:plain

まず、決める。不安を糧に考え抜く。でも、最後はちゃんと跳ぶ。

ユーザベースは2008年、新野氏が30歳のときに仲間と創業した。革新的な経済情報サービスの開発会社だ。企業・業界分析のためのオンライン情報プラットフォーム「SPEEDA」、経済情報に特化したソーシャル経済ニュース「NewsPicks」というサービスを提供している。

f:id:pinq4387:20160407145913j:plain株式会社ユーザベース 代表取締役共同経営者 新野 良介氏

新野氏が事業家になろうと決めたのは20才の頃。そう決めた理由は、一番ワクワクする道だったから。そして、この大学時代、兄と一緒にレストランの経営をはじめた。「レストラン経営は、狂牛病のおかげで本当に苦しかったが、最高に面白かった。そこで学んだことが、今に活きている」と語る。

このときの数々の失敗から学んだことは、例えば、以下のような点だと挙げている。

  • 顧客が何に満足していないか、肌触りを感じるくらい自分がよく知っていることをやる
  • 事業はいいときもあれば悪いときもある。苦しいときこそ逃げない人と仕事をする
  • チームが心から共鳴できるビジョンや価値観を事前に決め、それをボスとする

大学卒業後、三井物産に就職。「新野商店を立ち上げたつもりで働いた」と新野氏。どんな嫌な上司でも新野商店の大事なお客さんと思うと、苦にならなかった。お客さんを大事にしなければ、次はないと思っていたからだ。「実際、起業家後、苦しいときに一番応援してくれたのは、三井物産時代や次に勤めたUBS証券で一緒に働いた先輩、同僚、取引先だった」と言う。
このように早く事業家になろうと決めていたのに、実際に起業したのは最終期限と決めていた最後の年、30歳だった。その理由を「心配性だったから」と語る。

「起業して大丈夫か、と悩んだ。でも、実際、跳んでみたら小さな川だった。つまり、リスクは挑戦する前こそ、最大に感じるものであることを学んだ」と明かす。心配しリスクを考え抜くことは非常に重要だが、過度な不安で手が縮み挑戦できないこともリスク。
「最良の打ち手が怖いものであっても、それが最良の打ち手であるのならそれに賭けることが大事だ」(新野氏)

ピンチこそ自分もチームも強くする

起業してからもピンチは訪れた。いよいよ製品リリースというときにリーマンショックとなり、サプライヤーが去っていくということも経験した。
社外取締役から「この会社を解散すべきだ」と言われたこともあった。そのとき新野氏は、「世界の片隅に追いやられたような気持ちになった。でも、それ以上に、この程度のピンチで、そんな気持ちになっている自分に幻滅した」と言う。

このとき、「どういう結果になったとしても、もう、二度と自分の運命を環境にゆだねたくない。どんな状態でも、自分をコントロールできる自分を作り上げようと思った」と語る。31歳でより自分を知ったのだ。
その後も、本当に今の仕事に人生を賭けるべきものなのか、迷った時期もあったという。「でも、人を羨みながら生きることこそ、不幸だと思う。素直にワクワクするもの、やってみたいと思うことに、まっすぐにチャレンジする。それだけが、本当に心から素晴らしいと思える仕事に出会う唯一の道ではないかと思う」と新野氏は参加者に訴えた。

f:id:pinq4387:20160407145945j:plain

自分たちが心から素晴らしいと思える仕事を、最高の仲間とする

最後に、今後の展望として新野氏は、ローリングストーンズの写真を見せてこう語った。

「今のユーザベースはロックバンドのよう。最高の仲間と、自分たちが素晴らしいと思える音楽(仕事)をしている。日々、幸せを感じている。ローリングストーンズのミックとキースは10代からの友達で、おじいちゃんになった今でも、自分たちが信じる音楽をやっている。彼らのように、これからも、素晴らしいと信じられる仕事とチームを作っていきたい。ユーザベースに興味を持っている人、自分の中で変えたいと思っている人は、思いきって私たちの仲間になってほしい」

f:id:pinq4387:20160407145956j:plain

来場者で賑わう企業ブースや、キャリア相談コーナー

トークセッションの合間や終了後には、たくさんの人が企業ブースを訪れ、話を聞く姿が見られた。

f:id:pinq4387:20160407154341j:plain

会場に設置されたキャリア相談ブースにも、多くの来場者が訪れていた。

f:id:pinq4387:20160407154350j:plain

今回は土曜日の午後開催ということで、若い女性や子供連れの姿もちらほらと見られ、ほほえましい雰囲気も感じられた。

f:id:pinq4387:20160407155002j:plain

企業ブースでは、各社のサービスや商品などに興味を持って訪れる人も。

f:id:pinq4387:20160407155110j:plain

『ベンチャー支援連合軍が語る!いま、ベンチャーに飛び込むべき理由』に続く